虎杢（とらもく）

トチや、カエデ、マカバ、クスなどによくみられる杢。トラのような縞模様から「トラ杢」と呼ばれております。光の当たり具合によりキラキラ光って見えるのが特徴で大変人気のある杢目です。木材の成長過程で縮みが生じた事でできる杢で、波うつような模様で出現したものは、「フレイム」とも呼ばれ、縦の木目と直角方向に真っ直ぐ出現したものを「キルト」とも呼びます。トラ杢が特に多く見られるメープル(カエデ)は、ギターの材料として使わる事が多くギター愛好者に親しまれております。近年、一枚板ファンの間でも特に人気の杢目で、アルアートでも特にトチのトラ杢をご希望されるお問合せを多くいただきます。

ちぢみ杢（ちぢみもく）

トチ、クス、ブラックウォルナット、タモなどによく見られる杢です。繊維方向に直交して現れるのが特徴です。トラ杢同様、光の加減によりキラキラ見える事が人気です。トラの模様に似ているものを「トラ杢」と呼び、細かく波打っているものを「カーリー」と呼びます。縮み杢といえば、トチ、カエデが非常に似ておりますが良く見るとそれぞれの木材の特徴の違いから、同じ縮み杢でも大きな差があります。人で例えると「シワ」のようなもので樹齢を重ねた大径木に出やすい杢で、ケヤキなどの大きな木でも見られることあります。縮み杢に似ておりますが、別の呼び方で「リップルマーク」と呼ばれる杢もあります。こちらは「さざ波模様」とも呼ばれ、トチに多く見られる杢で見る角度によって表情の変化があるキラキラした杢目は自然が作り出した造形ですね。